朝7時に、誰も操作しないのに記事が公開される。
最初にそれを実現しようとしたとき、
「本当にできるのか」という半信半疑の気持ちがありました。
ブログの更新は、これまでずっと手動でした。
書いて、整えて、画像を作って、ボタンを押す。
その一連の流れを、自分の手で行うものだとずっと思っていたからです。
でも、あるときから考え方が変わりました。
「手でやることが大事なのか、
それとも続くことが大事なのか」
そう問い直したとき、答えは明確でした。
続くことのほうが、圧倒的に大事です。
ボタンを自分で押したかどうかは、
読者にとってまったく関係のないことです。
そこから、AIエージェントに朝の投稿を任せる仕組みを
少しずつ作り始めました。
今日はその試行錯誤の話を書きます。
なぜ「朝7時」なのか
投稿時間にこだわった理由は、
読者の行動パターンを意識したからです。
ブログやSNSの閲覧は、
朝の通勤・通学時間帯に集中しやすい傾向があります。
7時前後はスマートフォンを開く人が多く、
記事が目に入りやすいタイミングです。
夜に投稿するよりも、翌朝に読まれる確率が高い。
その仮説をもとに、朝7時という時間を選びました。
手動で毎朝7時に投稿するのは、
ライフスタイル的に難しい日もあります。
早起きが必要な日もあれば、
前日が遅くなって準備できない日もある。
だから、自動化する意味があると感じていました。
毎朝7時に自分がパソコンの前にいる必要はない。
エージェントが代わりに動いてくれればいい。
「起きたら記事が公開されている」
そのイメージを持ちながら、設定を組み立てていきました。
テスト設定の全体像
仕組みの構成はシンプルです。
macOSのジョブスケジューラーであるlaunchdで
毎朝7時にシェルスクリプトを起動させ、
そのスクリプトがAIエージェントを呼び出します。
エージェントはinboxフォルダにある
Markdownファイルを1件取得して、
WordPress・note・X・Threadsへの一括投稿を行います。
画像生成、本文投稿、SNS文面作成まで、
すべてパイプラインの中に含まれています。
最初のテストでは、スケジューラーの設定が正しいかどうか、
指定した時間にジョブが起動するかどうかを確認しました。
次のテストでは、inboxにファイルがある状態で実行して、
一連の投稿が正常に完了するかを確認します。
このように、段階を踏んでテストを重ねることで、
問題があったときに原因を特定しやすくなります。
テストを通じて気づいたこと
実際にテストを進めると、
設定だけでは見えなかった気づきがいくつかありました。
まず、「時間通りに動くこと」と
「意図した通りに動くこと」は別物だとわかりました。
スケジューラーは時間通りに起動してくれますが、
inboxにファイルが用意されていなければ
「処理対象がありません」で正常終了します。
前日までに記事を準備しておく習慣が、
自動化の前提条件になると気づきました。
次に、ログの重要性を改めて実感しました。
エージェントが処理した内容、投稿したURL、かかった時間——
これらがログとして残るから、
「今日は正常に動いたか」を起きてすぐに確認できます。
自動化の安心感は、ログの充実度に比例します。
エラーが発生したときも、ログがあれば原因を追えます。
また、エラー時の挙動を事前に設計しておくことも大切だとわかりました。
WordPress投稿に成功した後でnoteが失敗した場合、
次の実行でWordPressだけ重複投稿しないよう、
処理済みのステップを記録しておく仕組みが必要です。
細かな配慮の積み重ねが、
長期的な安定稼働につながります。
さらに、draftジョブとpublishジョブが同時刻に設定されていると
競合する可能性があることも気づきました。
同じファイルに対して複数のエージェントが同時に動いてしまうと、
意図しない二重投稿が起きる恐れがあります。
今回のテストでは、draftジョブを一時停止してから
publishジョブだけを7時に設定することで、
この問題を回避しました。
スケジューラーを複数運用するときは、
時刻の重複に注意することが大切です。
「完璧な仕組み」より「動く仕組み」を優先する
自動化を始めたとき、
「完璧な仕組みを作り上げてから動かそう」
という気持ちが少しありました。
でもそれでは、いつまでも動き出しません。
今は「8割できたら動かす」というスタンスで取り組んでいます。
残りの2割は、実際に動かした後に
気づいたことを改善しながら埋めていけばいい。
テストを繰り返すことが、
最速で安定運用に到達する道です。
自動化の目標は「完璧に動くこと」ではなく、
「続けて発信できること」です。
少しくらい不完全でも、動いていることが大事。
朝7時にエージェントが動き出す仕組みは、
その思想を体現するものになっています。
まとめ:テストを積み重ねて安定稼働を目指す
AIエージェントに朝7時の投稿を任せる仕組みは、
テストを重ねることで少しずつ安定してきています。
設定そのものは複雑ではありません。
大事なのは、実際に動かして気づきを得て、
改善を続けることです。
「起きたら記事が公開されている」状態を
当たり前にしていくことが、次の目標です。
テストのたびに仕組みは強くなり、
一度作った流れは何度でも繰り返し動いてくれます。
手動でやることをやめるのではなく、
「手動でやらなくてよい部分を自動に移す」
という感覚で進めています。
その先に、本当に書きたいことに集中できる時間が待っています。
その時間を作るために、今日もテストを続けます。
朝7時に動く仕組みが安定すれば、
毎朝「ちゃんと届いた」という実感を持ちながら
次のテーマを考えられるようになります。



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